多くの治療院のホームページには、「症状ページ」というものが存在します。
例えば、肩こり、腰痛、坐骨神経痛、膝痛、四十・五十肩、股関節痛などの筋骨格系の症状だったり、自律神経の不調や便秘や冷えむくみなどの内科的な症状だったりいろいろです。
それらの一つ一つの症状について、「原因はこうです」と説明が書いてあり、だからその原因についてはうちでやっているこの施術が有効なので、うちに来てもらえたら良くなっていきます。というわけです。
わかりやすいですね。
ですが文章を読んでいると、ここでひとつ気になることがあります。
例えば、筋膜を緩める施術法をメインの調整法(メニュー、サービス)に取り入れている院では、様々な症状の原因をほとんど全て「筋膜にあります。」と説明文を帰結させていたりします。
(全ての治療院さんではもちろんないですよ)
骨格(背骨)の調整がメインなら、骨の歪みを根本原因としていたり、
内臓調整が得意なら内臓の不調が根本原因と、
頭蓋骨の調整がそうなら頭蓋骨の歪みが根本原因と、
深いカウンセリングをとりいれていたら、心の問題が根本原因と、
食事や運動でも同じように原因の大部分としてしまっていたり・・・。
だから、うちでは「根本治療」をやっています!と。
果たしてそうでしょうか?
多分違うのではないでしょうか?
よく本屋さんに平積みされている健康関連の本には、「何々するだけで~」というフレーズの本がよくあります。
それだけやっていれば、なんでも治っていくと。
もしかしたら、それがうまくハマって改善していくこともあるでしょう
でも、同じことをしても良くなっていく人とそうでない人がいるのが、人の様々な症状です。
何か決まった一つのものが根本原因であるわけがありません。
ケースバイケース。
お一人お一人、違います。
表面的な症状は、あくまでも「結果」です。
ですので、実際の臨床では「同じような部位の同じような症状」でも、
施療ポイント(原因と推察されるところ)が全く別というのはよくあります。
つまり、
「表面的には同じ症状でも人が変われば全く原因が異なってきますよ」
というのが当院の症状の原因についてのスタンスです。
上の写真のリストは、様々な症状に対して、より上流の原因に辿り着くための検査表です。
(今現在、臨床でメインで使用している検査表は写真のものではなく別のものを使用しています)
同じ症状でも人によって原因は様々というスタンスは前提としたうえで、
症状別メニューではできる範囲でそれぞれの症状について書いていきたいと思います。
2021.12.1
お電話ありがとうございます、
春ひなたひかり整体施療院でございます。